重要
このツールは参考水量と運転時間の目安です。気象、樹冠、根域、排水、潅水方式の違いで最適値は変わります。長時間運転は現場観察と合わせて確認してください。
果樹園のかん水量・運転時間計算機
樹齢・樹間・土性から1本あたりの参考水量を作り、ドリッパー流量と本数から1回の運転時間を出します。
気象データに依存しない構造ベースの設計なので、世界各地で同じ考え方で使えます。
参考中点を自動採用
メートル法とUS単位を切替
共有URLと前回条件復元
ブラウザ内だけで計算
かん水量と運転時間を計算
- 目標水量が空欄でも、参考中点を使って運転時間を仮計算できます。
- 目標水量を入力すると、その値で運転時間を再計算します。
使い方
- 樹齢、樹間、土性、ドリッパー流量、本数を入れます。
- 参考水量のレンジを見て、必要なら目標水量を入力します。空欄なら参考中点を使います。
- 1回の運転時間、1本あたり水量、総流量を確認します。
- 結果をコピー、または共有URLをコピーして現場で使います。
サンプル
入力
樹齢 5年、樹間 4.0m、土性 壌土、目標水量 24L/tree、ドリッパー流量 2.0L/h、本数 4
出力
参考水量 22 - 33L/tree、運転時間 3時間00分、1本あたり水量 6.0L
目標水量を空欄にして参考中点を使う
入力
樹齢 12年、樹間 18ft、土性 粘土質土、目標水量 空欄、ドリッパー流量 0.5gal/h、本数 6
出力
参考中点を自動使用し、運転時間 5時間54分、参考レンジ内
語句説明
樹齢
植え付けてから何年たったかを示します。樹冠と根域の成長の目安になります。
樹間
同じ列の隣木との距離です。樹冠サイズの目安として使います。
土性
砂・壌・粘土のような水分保持と排水の違いを表します。
ドリッパー
1本あたりの流量を持つ給水口です。
参考水量
樹齢・樹間・土性から作る、最初の目安水量です。
運転時間
1回の潅水でポンプまたは灌漑ラインを動かす時間です。
計算式
- 参考水量の中点 = 樹齢ベース水量 × 樹間係数 × 土性係数
- 参考レンジ = 参考水量の中点 × 0.8 〜 1.2
- 総流量 = 1本あたり流量 × 本数
- 運転時間 = 目標水量 ÷ 総流量
- 1本あたり水量 = 目標水量 ÷ 本数
参考水量の作り方
樹齢を起点に、樹間と土性で少しだけ補正します。地域気象は使いません。
年齢アンカー
| 樹齢 | 基準水量 | 参照樹間 |
|---|---|---|
| 0 | 3 L/tree | 2.0 m |
| 1 | 6 L/tree | 2.2 m |
| 3 | 15 L/tree | 3.0 m |
| 6 | 30 L/tree | 4.0 m |
| 10 | 50 L/tree | 5.0 m |
| 15 | 75 L/tree | 6.0 m |
補正係数
| 区分 | 条件 | 係数 |
|---|---|---|
| 土性 | 砂質土 | 0.90 |
| 土性 | 壌土 | 1.00 |
| 土性 | 粘土質土 | 1.10 |
| 樹間 | 参照の85%未満 | 0.85 |
| 樹間 | 参照の85〜120% | 1.00 |
| 樹間 | 参照の120%超 | 1.20 |
樹間係数は 0.85〜1.20 に丸め、参照曲線から外れる場合は注意を出します。
土性の見方
- 砂質土では短め・回数多めが合いやすいです。
- 壌土はこのツールの基準です。まずは参考中点から見始めると読みやすくなります。
- 粘土質土では流しすぎと停滞に注意してください。
地域差を小さく使うコツ
- このモデルは気象データを使わないので、地域が変わっても同じ考え方で使えます。
- 樹冠、剪定、根域、排水の違いが大きいときは、目標水量を現場観察で微調整してください。
- まず構造から起点を作り、最後に現場で詰めると迷いにくくなります。
よくある質問
目標水量が分からなくても使えますか。
はい。目標水量を空欄にすると、樹齢・樹間・土性から作った参考水量の中点を使って運転時間を出します。
樹間は列間ですか。
このツールでは、同じ列の隣木との距離を意味します。列間まで含めた面積計算はしません。
気象データやETは使いますか。
いいえ。地域差が少ないように、樹の構造とドリッパー流量だけで動く設計です。
メートル法とUS単位を切り替えられますか。
はい。m / ft、L / gal、L/h / gal/h を切り替えられます。
注意事項
- この結果は目安です。樹冠、剪定、根域、排水、暑さ、風、日射、灌漑方式で最適値は変わります。
- 砂質土では短め・回数多め、粘土質土では流しすぎによる停滞に注意してください。
- 手入力の目標水量が参考レンジを大きく外れる場合は、樹齢と樹間をもう一度確認してください。